わたあめブログ

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衛生・健康・病気

2021/11/09

トキソプラズマ症とは|寄生虫のことを知ろう

(ペットウェルさんからお借りしました)

トキソプラズマ症は、トキソプラズマという寄生虫が感染する病気で、人やほかの動物にも感染する人獣共通感染症(ズーノーシス)でもあります。特に妊娠中の女性が初めてトキソプラズマに感染すると、胎児に悪影響が及ぶ可能性があります。 
【症状】幼い猫や免疫力の低下した猫だと消化器症状などが現れる
トキソプラズマに猫が感染すると、初期に一過性の下痢が見られる程度で、以後は健康であれば問題なく生涯を終えることが多いです。しかし、幼い猫が感染した場合や、ウイルス感染症あるいは、免疫力が低下している猫が感染した場合は、食欲がなくなる、嘔吐や下痢、血便、黄疸といった消化器症状や、発熱、咳、呼吸困難といった呼吸器症状のほか、運動失調などの中枢神経症状が見られる場合があります。また、虹彩炎といった目の病気が起こることもあります。
このほか、猫も人も妊娠中に初めてトキソプラズマに感染すると、流死産が引き起こされたり、生まれた子猫や子供に障害が生じたりすることがあります。

【原因】生肉や感染猫の便などから寄生虫に感染
トキソプラズマに感染した動物の肉(豚肉や鶏肉)を生で食べたり、感染した猫の便から排泄されたトキソプラズマのオーシスト(卵のようなもの)が混じった水を飲んだり、グルーミングしているときなどに何かの拍子にオーシストを口に入れたりすることで感染します。また、トキソプラズマのオーシストは、土や水の中など様々な自然環境で数カ月から数年間は生存が可能なため、ネズミや鳥などの小動物がトキソプラズマに感染し、それらの動物を猫が捕食することでも感染することがあります。さらに、母猫がトキソプラズマに感染していると、母乳や胎盤を介して子猫に感染が起こることもあります。

【治療】抗菌薬を使用するとともに、各症状への治療も行っていく
トキソプラズマ症は、様々な抗菌薬を使って治療を行います。同時に、下痢や発熱などの症状がある場合は、それらに対する治療を並行していきます。ただし、免疫力のかなり低下している猫で全身性の症状が重い場合、その予後は不良なことがあります。

【予防】室内飼いをして感染の機会をなくす。生肉は十分に加熱を!
猫は外で感染するケースが多いので室内飼いをするといいでしょう。人の場合も外で土や砂に触った後や、猫の便を処理した後は必ず流水で十分な手洗いを行い、清潔にすることが大切です。また、肉に含まれているトキソプラズマは加熱すれば死滅するので、豚肉や鶏肉などの肉にはしっかりと火を通すようにし、生肉を置いたまな板や包丁などは使うごとに洗うようにしましょう。

「猫のトキソプラズマ症」のポイント
女性は妊娠前にトキソプラズマに対する抗体があるかどうか、検査を受けておくことがお勧めです。また、妊娠中の女性が出入りする家庭では、猫と猫に関わる人にトキソプラズマに対する抗体があるかどうか検査を行って確認しておき、トキソプラズマ抗体が陽性の場合は、猫の場合は動物病院に相談するようにしましょう。

トキソプラズマ症とは|寄生虫のことを知ろう
トキソプラズマ症とは|寄生虫のことを知ろう

2021/11/04

猫風邪とは、猫の上部気道感染症:猫カリシウイルス、猫鼻気管炎(ヘルペス)ウイルス、クラミジア・フェリス

(ペットウェルさんからお借りしました)
猫風邪(猫の上部気道感染症)は、鼻水やくしゃみ、咳や目やにが出るなど、人の風邪のような症状を引き起こす病気です。ヘルペスウイルスやカリシウイルス、クラミジアなどに感染することで起こります。

【症状】感染したウイルスや細菌の種類によって様々。特に子猫は要注意
猫風邪(猫の上部気道感染症)の症状は、感染したウイルスの種類によっていくらか異なります。
ヘルペスウイルスによる猫風邪(猫ウイルス性鼻気管炎)の場合は、母猫からの移行抗体がなくなる2~3カ月齢前後の子猫に多く、鼻汁やくしゃみ、咳や発熱、食欲低下、結膜炎などが現れます。
カリシウイルスによる猫風邪(猫カリシウイルス感染症)の場合も移行抗体がなくなる2~3カ月齢前後の子猫に多く、鼻汁やくしゃみ、発熱、食欲不振のほか、口のなかや舌に潰瘍ができるため、痛みからよだれが多くなったり、口臭がきつくなったりします。さらには軽度の肺炎や多発性の関節炎を起こすこともあります。
クラミジアという細菌による猫風邪の場合は、結膜炎のほか、くしゃみや咳、鼻汁といった症状も現れます。猫風邪の多くは、これらのウイルスや細菌によることがほとんどですが、ほかの細菌の二次感染を起こすこともよくあります。
また、これらのウイルスや細菌に複合感染した場合は、より重い症状を引き起こすことがあります。症状が軽い猫風邪では、特に治療をしなくても自然に回復することもありますが、症状が重い場合や子猫の場合では衰弱がひどくなり、命に関わることもあります。

【原因】くしゃみや咳、鼻水などから感染。回復後も再発する恐れがある
猫風邪(猫の上部気道感染症)のうち、猫ウイルス性鼻気管炎と猫カリシウイルス感染症、クラミジア感染症は、人の風邪と同様に、感染猫のくしゃみや咳、鼻水やよだれなどに未感染猫が接触することで感染します。ウイルス性の場合、一度でも猫風邪に感染すれば、回復後もウイルスが神経細胞などに身を潜め、キャリア状態となることがあります。このため、猫の免疫力や体力が衰えれば、再び症状が現れる恐れがあります。

【治療】原因に合わせた薬剤の投与と支持療法
それぞれの原因に合わせた治療を行います。ヘルペスウイルスが原因の場合は抗ウイルス剤の投与を、カリシウイルスが原因の場合はインターフェロンの注射や点眼、点鼻などを行います。クラミジアが原因の場合は抗生物質が有効です。これらの治療と同時に輸液や栄養補給などの支持療法を行い、ほかの細菌の二次感染がある場合は、抗生剤の投与も行っていきます。また、十分な保温と保湿も重要となります。

【予防】子猫の頃からのワクチン接種が大事
猫風邪(猫の上部気道感染症)の原因となるウイルスや細菌感染は、ワクチン接種で予防することができます。感染を防ぐために、混合ワクチンを子猫のときからしっかり接種することが大切です。

「猫風邪(猫の上部気道感染症:猫カリシウイルス、猫鼻気管炎(ヘルペス)ウイルス、クラミジア・フェリス)」のポイント
猫風邪のウイルスに対する移行抗体がなくなる頃には、様々な病気にかかりやすくなります。子猫には適切な時期に十分な回数のワクチンを接種するように心がけましょう。

猫風邪とは、猫の上部気道感染症:猫カリシウイルス、猫鼻気管炎(ヘルペス)ウイルス、クラミジア・フェリス
猫風邪とは、猫の上部気道感染症:猫カリシウイルス、猫鼻気管炎(ヘルペス)ウイルス、クラミジア・フェリス

2021/11/03

子猫の病気のサイン

(猫との暮らし大百科さんからお借りしました)


子猫は身体も小さく体力もまだ十分でないため、症状がすぐに重篤になってしまうことがあります。元気がない、食欲がない、排便、排尿の様子がいつもと異なる、くしゃみやめやにが見られる等、変化に気づいたら早めに動物病院を受診するようにしましょう。


「下痢」

移動や外出、気温の変化等環境のストレスが原因で胃腸炎を起こしたり、細菌感染や、前述の寄生虫感染症やウイルス感染症の症状のひとつとして下痢が見られることがあります。また、子猫は、異物の誤食や、離乳食などの新しく変えたごはんが合わない等、食べ物が原因ですぐに消化不良を起こしてしまうこともあります。

一時的な下痢で元気や食欲に変わりがないようであれば様子を見てもよいかもしれませんが、下痢が2、3回続くようであればしっかりと検査、治療をした方がよいでしょう。

受診にあたっては、糞便検査を行う可能性もあるので、新鮮な便がある時は持っていくとよいでしょう。糞便の検査には、一般的に行われる細菌や寄生虫の検査の他、慢性的な下痢等に対してより詳しく病原体の有無を調べる遺伝子検査もあります。

診察では、その日に食べたものや、最近ごはんを変えていないか、生活習慣や環境の変化の有無を伝える他、初診であればこれまでの駆虫や予防接種の状況等をしっかり伝えるようにしましょう。

「嘔吐」

嘔吐の原因もさまざまあり、食べ物や環境のストレス等により胃腸炎を起こしてしまった場合や、寄生虫感染症やウイルス感染症の症状のひとつとして嘔吐が見られることがあります。また、子猫は病気でなくても、急にたくさん食べて吐いてしまったり、グルーミングの際に飲み込んでしまった毛玉を吐き出すということもあります。

1回の嘔吐で、元気や食欲に変わりがないようであれば様子を見てもよいかもしれませんが、嘔吐が続く時は早めに動物病院を受診するようにしましょう。胃腸炎の他にも膵炎や感染症等の病気や、食道憩室などの先天性の病気が隠れていることもあります。また、ぐったりしているような場合には、異物誤飲による中毒など緊急性が高い状態である可能性も考えられますので、早急に受診するようにしましょう。

受診にあたっては、その日に食べたものの他、異物誤飲の可能性の有無や、食前・食後等いつ、どんなものを吐いて、その後はどのような様子であったかをしっかり伝えるようにしましょう。

「発熱」

猫風邪等感染症の症状のひとつとして、発熱がみられることがあります。また、中毒やケガによる感染等でも発熱が起こることがあります。熱中症の場合も体温は上がり、ぐったりして呼吸もしんどそうになります。
たくさん遊んで興奮した後などの一時的な場合を除き、猫の発熱は病気のサインです。

猫の安静時の平熱は38度から39度前半です。自宅で熱を測る習慣がない場合も多いかと思いますが、足先や耳等が少し熱っぽいように感じて、いつもより元気がない様子があれば、体調不良を疑って早急に動物病院を受診するようにしましょう。

「めやに」

子猫が目をしょぼしょぼさせていたりめやにが出ているときは、眼に異物が入っていたり、角膜が傷ついていたり、結膜炎や角膜炎を起こしてしまっている可能性があります。眼のトラブルではありますが、原因は眼の外傷だけでなく、猫風邪等の感染症で起こることもあります。
特に、両側の眼からめやにが出ていて、くしゃみや鼻汁等を伴っている場合は猫風邪による症状である可能性が高いと考えられます。なお、一度感染した猫は、体内にウイルスを保有し続けるため、成猫になった後も冬の寒い時期など、体力が少し落ちると時々めやにが出てくることがあります。
一方で、めやにが出ているのが片側だけの場合は、異物や目を傷つけてしまったことが原因である可能性が高いでしょう。
いずれにしても、なかなか自然に治るということは少ないので、めやにが続いているような時は動物病院を受診しましょう。

治療としては、原因と症状に合わせて点眼薬を投与したり、感染症などが原因となっている病気がある場合はその治療も行います。一定期間は自宅でも点眼を継続することが多いため、点眼の方法や、投与の回数、順番等もしっかり教わるようにしましょう。

子猫の病気のサイン
子猫の病気のサイン

2021/11/02

次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水は「別物」です!

実は、次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムは全く違います。
次亜塩素酸水とは、食塩水、塩酸を電気分解した水溶液です。殺菌成分の次亜塩素酸が含まれており、食品の消毒や物品の除菌などに用いられます。
次亜塩素酸ナトリウムとは、塩素系殺菌剤の一つであり、ハイターやカビキラーなどを指します。これも同じように殺菌成分があります。
では一体何が違うのでしょうか?

「次亜塩素酸水」
・弱酸性
・肌と同じpHの弱酸性のため皮膚へのダメージが非常に低い
・汚れ、菌に触れると水に変化する性質を持つので安心
・食品添加物としても幅広く使用されているため安全性が非常に高い
・超音波加湿器にて空間の消臭や除菌に使用できる
・ペットの手足や毛に直接吹きかけ、消臭できる
・皮膚、粘膜に使用可能

「次亜塩素酸ナトリウム」
・強アルカリ性
・強アルカリ性のため直接触れると皮膚が溶け、ヤケドのような状態になる
・手の消毒には使用できない
・希釈して使用しても、金属に付着すると腐食作用があり、金属をダメにしてしまう
・酸性タイプのクリーナーや酢などの酸性製剤が混ざると化学反応が起こり、有毒ガスを発生させる
・皮膚、粘膜に使用不可

以上のように両物に共通点はありますが、全く違うものだとご理解いただきましたでしょうか。
 

次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水は「別物」です!
次亜塩素酸ナトリウムと次亜塩素酸水は「別物」です!

2021/10/25

トリコモナスとは|寄生虫のことを知ろう

(うぇる動物HPさんよりお借りしました)素人でも分かり易く書かれていました。


元気いっぱい食欲旺盛な子猫ちゃん、時折繰り返す軟便&少量の血液付きのうんち。ひどい下痢になってしまうことは少なく、何となく軟らかい…というものです。

トリコモナスとは、原虫という内部寄生虫の一種です。これと似ているものにジアルジアというものがいます。

問題なのは、トリコモナスもジアルジアも糞便検査での検出率が低い事です。排便されてから時間がたてば検出はほぼ不可能。“採れたてホヤホヤ”でないと顕微鏡では難しいでしょう。しかも採れたてでも検出率は10~20%とも言われています。

二つ目の厄介な点は、非常にしぶといという事です。駆虫薬を用いても完全に駆虫できるとは限らず、症状が出ないまでに改善しても腸内には残存しているという事です。排泄されて時間が経った便の中で生存し続ける事は困難ですが、排便直後の便やお尻周囲に付着した便には感染力を持ったトリコモナスがいます。触れたり舐めたりするとそこで感染サイクルが続いてしまいます。

三つ目に厄介な点、それは駆虫薬がどれも極上級に苦いという事です。

駆虫薬としてメトロニダゾール、ロニダゾール、フラジールなど。

四つ目に厄介な点は、感染力です。駆除しきれずにキャリアとなってしまう子もいますが、そういった子は明らかな血便や下痢は示すことなく時々軟便になる程度で、ほとんど無症状で過ごしている事も多いです。しかし便には寄生虫が居るため、免疫力の弱い子猫や持病がある子などには感染しやすくなります。

こういった事態を防ぐためにはこれらの寄生虫が検出された場合には、他の子と接触を避け、できれば感染が確認された子を隔離し、使用していたトイレや敷物などをよく洗って干して乾かすなど清潔に保つことが大切です。



トリコモナスとは|寄生虫のことを知ろう
トリコモナスとは|寄生虫のことを知ろう

2021/10/23

コクシジウム症|寄生虫のことを知ろう

(ねこちゃんホンポ、猫との暮らし大百科さんからお借りしました)


コクシジウム症とは、猫がかかる内部寄生虫症です。内部寄生虫症というと猫回虫や猫瓜実状虫が有名ですが、コクシジウムはこれらとは違って顕微鏡でしか見えないほど小さな原虫が原因で起こります。

コクシジウムに感染しても、健康であれば、無症状のことが多いため、猫の飼い主さんでもあまり耳にしないのかもしれません。子猫や老猫で抵抗力が低い場合や、強いストレスを受けた場合には下痢や血便(黒い便)、嘔吐、脱水などを示すことがあります。

コクシジウム症は、感染した猫の糞に含まれる卵型の原虫が体内に入ることで感染します。たとえば、感染していない猫がその糞を口にしてしまったり、汚染された食器やトイレを舐めたりすると、感染してしまいます。
原虫は肉眼では見えないくらい小さく、顕微鏡でなければ確認できません。さらに、原虫は感染猫の身体から排泄されてから1〜2日感染力を持つため、排泄した糞は速やかに処理する必要があります。

コクシジウムの駆虫は、トリトラズリル(プロコックス®)やメトロニダゾールといったお薬を経口投与します。プロコックスは、日本では犬用のコクシジウムの駆虫薬として認可が取られているお薬で、猫にも有効とされており、副作用はほとんど確認されていません。ですが、どのようなお薬でも副作用の可能性は0ではありませんので投薬の後には必ず様子を確認しましょう。

コクシジウム症|寄生虫のことを知ろう
コクシジウム症|寄生虫のことを知ろう

2021/10/20

回虫症|寄生虫のことを知ろう

(ペットウェルさんからお借りしました)


回虫症は、猫回虫という寄生虫によって引き起こされる病気です。猫回虫は、猫によく見られる寄生虫で、成猫に感染しても特に症状が現れないことも多いですが、子猫に感染した場合は重い症状を引き起こすことがあり、命に関わることもあります。



【症状】子猫に感染すれば発育不良に陥る

猫回虫は、猫の小腸に寄生し、猫が食べたものの栄養分を横取りする寄生虫です。成猫では軽い下痢が見られるほか、食べても太らない、やせていく、毛づやが悪くなるといった症状が見られます。一方、子猫では下痢や軟便を繰り返し、順調に体重が増えず、発育不良となり、ひどいときにはお腹が膨れて見えることがあります。重度の寄生では、下痢や発育不良の程度がひどくなり、まれに腸閉塞が生じることもあります。


【原因】猫回虫の虫卵を口にするなどして感染する

回虫症は、猫回虫(体長3?12cm)が猫の小腸に寄生するのが原因で起こります。感染した猫の便には猫回虫の虫卵が混ざって排泄されます。排泄された虫卵は、土壌中で感染力のある成熟卵(内部に幼虫が形成された卵)になり、この成熟卵を、猫が何かの拍子に口にすることで猫回虫に感染します(経口感染)。このほか、成熟卵を口にしたネズミや鳥などを猫が捕食することでも感染します。また、母猫が猫回虫に感染していると、母乳を介して子猫に感染(経乳感染/垂直感染)が起こります。



【治療】駆虫薬で確実な駆除を

回虫症の治療では、駆虫薬を投与します。下痢などの症状が見られる場合は、それらの症状に合わせた治療を行います。多頭飼いの家庭の場合は、他の猫にも感染している可能性があるので、すべての猫の検査を行うか、予防的に駆虫薬を投与することが大切です。



【予防】飼育環境を清潔に保ち、定期的に便検査を

回虫症を予防するためには、定期的に便検査を行って寄生虫がいないか確認をすることが大事です。また、フィラリア予防薬には回虫など線虫類と呼ばれる寄生虫の駆虫効果があるため、フィラリア予防薬を定期的に投与するのも予防となります。

このほか、猫が便をしたらその日のうちに片づけること、飼育環境を常に清潔にして、室内飼いにすることなどが大切です。また、母子感染を防ぐためには、妊娠前の母猫の猫回虫駆除も重要です。



「猫の回虫症」のポイント

猫回虫は人にも感染する人獣共通感染症(ズーノーシス)です。幼児での感染例では、まれに視力障害などの重い症状を引き起こすケースが報告されています。猫を屋外に出す場合には、室内で排泄させる習慣をつけるとともに、回虫の駆虫薬を投与し周囲環境を汚染しないよう心がけましょう。

回虫症|寄生虫のことを知ろう
回虫症|寄生虫のことを知ろう

2021/10/05

室内猫でもワクチンは必要です!

(ペットラインさんの記事が分かり易かったのでお借りしました。)

細菌やウイルスによる感染症というのは猫風邪や猫白血病などのこと。かかるとひどい症状で、下手をしたら命に危険を及ぼすことにもなりかねません。ワクチン接種をするのは猫ちゃんが感染症にかかっても、重症化しないためのものです。

「うちは室飼い猫ちゃんだからワクチンはいらない!」
と思っている方、それは間違いです!こういった感染症は外から持ち込まれることもあります。

細菌やウイルスは衣服や靴などにくっついて家の中に侵入してきます。飼い主がお出かけした際に連れてくる可能性が高いということなのです。よそのお家の猫ちゃんや外猫ちゃんを触ったことでウイルスを家に持ち込むことも十分にあり得ます。ベランダに侵入する野良猫ちゃんがいれば、それでも感染することがあるそうです。ウイルスは目に見えません。どこで猫ちゃんに危険を及ぼすウイルスがついてくるかわからないので、室内飼いの場合でもワクチン接種は必ず受けることをおすすめします。

ワクチン接種の費用は3,500円~6,000円。動物病院によって異なるのであらかじめ料金を確認をしておきましょう。感染症にかかってしまうと、ワクチン代なんて目じゃないくらいの治療費がかかります。そして猫ちゃんの症状は見るに堪えません。こんな状態になってから、「ワクチン接種をしておけばよかった!」と思っても手遅れです。後悔しないためにもワクチン接種を受けさせましょう。

室内猫でもワクチンは必要です!
室内猫でもワクチンは必要です!

2021/10/01

猫にシャンプーは必要か?

ご存知のとおり、猫は体が水に濡れることをとても嫌がる動物です。また、もともと体臭が少ないうえ、全身をくまなく毛づくろいする「セルフグルーミング」によって体を常に清潔に保とうとする習性もあります。そのため、問いに対しては、「完全室内飼いで、皮膚の疾患等がなければ、必ずしもシャンプーをする必要ががない」とお答えしています。ただ、猫をシャンプーすることにはメリットもあります。

例えば、猫アレルギーの予防に有効だということをご存知でしょうか。これまでの研究で、猫アレルギーを引き起こすアレルゲンである猫の皮膚や唾液腺から分泌される物質は、シャンプーをすると大幅に減らせることがわかっています。
しかし、一度低減したアレルゲン量も2日ほどで元に戻ってしまいます。そのため、根本的な改善策というよりも、猫アレルギーの親類や知人が自宅に来るときなどの一時的な対処方法として、ブラッシングや室内の掃除とあわせてシャンプーをすると症状の緩和に効果的だと思われます。

また、猫の嘔吐対策としてもシャンプーは有効です。春や秋の換毛期には、セルフグルーミングによって毛を飲み込む量も増えるので、毛玉を吐き出しやすくなります。猫は毛玉を吐く動物ですが、かといって吐く行動が体にまったく負担がないというわけではありません。嘔吐の回数があまりにも多い場合や、セルフグルーミングを頻繁に行う猫や長毛種については、こまめなブラッシングに加えて月に1~2度程度のペースでシャンプーをしてあげるといいでしょう。 猫をシャンプーに慣れさせるためには、まずはお湯をはった桶に入れ、次にシャワーで全身を濡らすなど、小さい頃から段階的に習慣化していくことが大切です。その際、シャワーの音が苦手な猫も多いので、水流を弱めて極力大きな音が出ないように注意しましょう。

また、最近では猫のトリミングやシャンプーを請け負っているペットサロンも増えつつあります。まずはプロにお願いをして、ある程度慣れてから自宅でシャンプーをするのもひとつの方法だと思います。

最後に、繰り返しになりますが、猫にとってシャンプーは生きていくうえで必ずしも必要なものではありません。嫌がっているのに無理やりシャンプーをすると、かえってストレスによる体調不良を起こしたり、飼い主に不信感を膨らませたりと、逆結果になりかねません。猫の反応や体調を見ながら、あくまでも負担をかけない範囲で実践するようにしてください。

猫にシャンプーは必要か?
猫にシャンプーは必要か?

2021/09/29

去勢・避妊手術はした方がいい?オスに発情期はない!?

去勢・避妊は病気を治すための手術とは違い、受けなくても猫ちゃんの命に関わるわけではありません。
「健康な体にメスを入れるなんてかわいそう」と、マイナスのイメージを持たれる方も多いかもしれません。
でも去勢手術を受けることは、猫ちゃんにとっても、一緒に暮らす家族にとってもさまざまなメリットがあるんです。

オス猫にはハッキリとした「発情期」という時期はなく、発情しているメス猫が近くにいることで発情します。
ただし体が成熟していないと発情はしないので、個体差はありますが、はじめての発情がみられるのは一般的に生後4~6か月齢前後とされています。
発情行動にも個体差があるものの、自分の縄張りを主張するためのマーキングや大きな声で鳴くといった行動がみられます。

「オスのメリット」
・望まない妊娠の予防
・性行為により移る感染症の予防
・精巣の病気の予防
・スプレーという濃くてニオイの強いおしっこによるマーキングの防止
・メスの声に惹かれて家を抜け出すことによる他のオス猫とのケンカや交通事故の防止

「メスのメリット」
・望まない出産の予防
・乳腺腫瘍の発生率の低下
・性行為により移る感染症の予防、卵巣・子宮の病気の予防
・発情期独特の大きな声をなくすことで近所迷惑の予防

「デメリット」
・後で赤ちゃんが欲しくなっても産ませられない
・肥満になりやすい傾向がある
・肥満の結果として下部尿路疾患のリスクが高まる
・全身麻酔のリスク

去勢・避妊手術はした方がいい?オスに発情期はない!?
去勢・避妊手術はした方がいい?オスに発情期はない!?

2021/09/01

【ラガマフィン・ソマリ・サイベリアン必見】遺伝子検査でわかること|PK-Defピルビン酸キナーゼ欠損症

遺伝子検査で分かることについて

猫種によって遺伝しやすい疾患があります。

【PK-Defピルビン酸キナーゼ欠損症】 分類:血液
概要:猫のピルビン酸キナーゼ欠損症とは、遺伝性の血液疾患です。ピルビン酸キナーゼ欠損症は、赤血球が壊れて貧血を引き起こします。赤血球寿命が短縮し、生後2~3ヶ月の頃に貧血を発症します。病状が進行すると元気・食欲が低下する疾患です。

アビシニアンやソマリで、ピルビン酸キナーゼ欠損症の遺伝子変異が多くみられると言われています。

発症年齢:貧血は2,3カ月から始まるが、臨床症状は5,6カ月~3歳以前

代表的な猫種:アビシニアン アメリカンショートヘア 雑種 シャム ソマリ ベンガル ロシアンブルー 他(アルファベット順)

【ラガマフィン・ソマリ・サイベリアン必見】遺伝子検査でわかること|PK-Defピルビン酸キナーゼ欠損症
【ラガマフィン・ソマリ・サイベリアン必見】遺伝子検査でわかること|PK-Defピルビン酸キナーゼ欠損症

2021/09/01

【ラガマフィン・サイベリアン必見】遺伝子検査でわかること|PKD多発性嚢胞腎

遺伝子検査で分かることについて

猫種によって遺伝しやすい疾患があります。

【PKD 多発性嚢胞腎】 分類:泌尿器
概要:腎臓に多数の嚢胞(液体などがたまった袋状の構造)ができる疾患です。進行していくと腎機能が徐々に低下していく遺伝性の病気です。ペルシャ猫や、ペルシャ猫と血縁関係のある猫に多くみられます。多くは3歳以上で発症します。原因としてはポリシスチン1産生障害がみられます。

発症年齢:3歳以上~平均7歳齢~10歳

代表的な猫種:アメリカンショートヘア エキゾチックショートヘア 雑種 シャム ヒマラヤン ブリティッシュショートヘア ペルシャ ペルシャを交配した猫 マンチカン 他(アルファベット順)

【ラガマフィン・サイベリアン必見】遺伝子検査でわかること|PKD多発性嚢胞腎
【ラガマフィン・サイベリアン必見】遺伝子検査でわかること|PKD多発性嚢胞腎

2021/09/01

【ソマリ・サイベリアン必見】遺伝子検査でわかること|HCM肥大型心筋症

遺伝子検査で分かることについて
猫種によって遺伝しやすい疾患があります。

【HCM肥大型心筋症】 分類:循環器
概要:心筋症とは、心臓の筋肉(心筋)そのものに異常が出てくる病気です。その中でも心筋が分厚くなる病気が肥大型心筋症です。特に左心室の肥大、拡張が多く、進行していくと頻脈、食欲減退、活量低下、呼吸困難などがみられる心疾患です。心不全、大動脈血栓塞栓症は後肢の麻痺、突然死の原因となります。

発症年齢:メインクーンでは平均5~7歳、ラグドールでは平均2齢

代表的な猫種:アビシニアン アメリカンショートヘア エジプシャンマウ サイベリアン サバンナ スコティッシュフォールド ソマリ 短毛雑種猫 ノルウェージャンフォレストキャット ブリティッシュショートヘア ペルシャ メインクーン ラグドール 他(アルファベット順)

肥大型心筋症(猫)の早期発見プログラム
3歳未満:3歳までに1回の心臓検診
3~9歳:2年に1回の心臓検診
9歳以上:毎年1回の心臓検診

【ソマリ・サイベリアン必見】遺伝子検査でわかること|HCM肥大型心筋症
【ソマリ・サイベリアン必見】遺伝子検査でわかること|HCM肥大型心筋症

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